赤面症とあがり症

赤面症とあがり症

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赤面症に似た症状にあがり症があります。人前で緊張して起こるのはどちらも同じですが、赤面症が顔が赤くなるのに対してあがり症は声が震えたり、手が震えたりします。そしてそのために人前に出たくないなどの自信喪失につながったりします。

 

あがり症の人の中には「しっかりとやろう!」という気持ちはあるのに、なぜかうまくできないという歯がゆい思いをされている方も多いでしょう。緊張で思うようにいかないものの、本来はうまく振舞える能力は十分に持ち合わせているのです。しかし気持ちとは裏腹に、その能力を出しきれないのは「うまくやろうとする強い意識」にあります。うまく話そうとか、失敗しないようにという気持ちは人間にはもちろん必要でなんら悪いことではありませんが、この気持ちが強く働きすぎると空回りしてしまうのです。たとえば、平均台の上を下に落ちないように歩けと言われれば、ほとんどの人は難なく渡ることができます。しかし、その平均台が100メートルの高さにあったとしたらどうでしょう。この場合はたいていの人が落ちてしまうと思います。なぜでしょうか?

 

ここで、それぞれの場合の人間の意識を考えてみると、前者の方では、落ちても死なないという事がわかっているため、失敗しないようにという意識もあまりなく、ただ単純に歩くだけでいいのです。どちらかというとあまり一生懸命に考えずにただ歩いているだけです。言いかえると失敗を恐れていないのです。後者のほうは逆に、下に落ちたら死んでしまうという恐怖心もあり、絶対に落ちないように緊張しながら歩くことになります。この状況では人間の平衡感覚は正常に機能しません。本当は平均台の上くらい難なく歩ける人でも、余計な意識が邪魔をして落ちてしまうのです。

 

もうおわかりでしょうか。あがり症の人は、勝手に平均台を100メートルの高さにして渡ろうとしているのです。実際の平均台は高くないのに、心の中で100メートルの高さにしてしまっているのです。そこに気づくことが、あがり症克服の第一歩です。